
介護の質を利用者の目でチェックする「第三者
評価」が伸び悩んでいるという。もともと、02
年にスタートした任意の評価制度だが、これに
昨年度から新たに『介護せービス情報の公表』
が義務化され、利用者が事業者を選択する指標
が整ったものの、評価が複数のため事業者が書
類をそろえるのに時間と金がかかり、一本化で
きないかーの声が高まっている。
さて、こうした事務的な問題より大切なのは高
齢者、障害者が満足した介護を受けているかで
あろう。高齢者の一人は、「暖かい食事を与え
られなかった」とか、「雑な扱いを受け、体が
痛くなった」など不満の声も多い。
そんな中で、今度は社会福祉士・介護福祉士法
改正案が参院厚生労働委員会で自民、公明、民
主の3党多数で可決され、参院本会議で成立する
こととなった。法案の中身は、フィリッピンの
介護福祉士を受け入れるため、無試験の「準介
護福祉士」を創設するもの。これまで、介護福
祉士は国家試験で、身体介護だけでなく認知症
などにも対応、医師とも連携できる人材を養成
してきた。今度の法改正は日本人にも適用され
る。ただ、この準看護士制度の新設で、介護の
質を落とさないか。ここが心配である。
舛添厚生労働相は「あくまで暫定的な措置、今
後しっかり検討していく」というが、これは、
まさに介護の二重構造、高齢者の介護が暫定と
する付け焼刃的な対応でいいのか。大いに注目
したいところである。


