2019年11月16日

是か非か!結論ありきの大嘗祭ー憲法論争

「一世一度の極めて重要な皇位継承儀式」(宮内庁)とされる大嘗祭。天皇が新穀を神々に供えて祈る宗教色が強い儀式で、過去には政教分離の観点から訴訟も起こされてきた。政府は今回、憲法論争再燃を避けるため平成時の儀式踏襲を早々に決定。秋篠宮さまからも皇族として異例の疑義が呈されたが、「前例踏襲」で押し切った。結論ありきの姿勢に、専門家から批判も出ている。

 大嘗祭は天皇の即位後一度だけ行われ、その都度「大嘗宮」を建設して終了後に取り壊すのが習わしとなっている。政府は平成時と同様に、宗教色の濃さから「即位礼正殿の儀」など即位に絡む一連の国事行為とは切り離し、皇室行事と位置付ける一方、費用は国費から支出した。

 宮内庁は、経費削減などのため大嘗宮の規模を2割縮小した上で主要建物の屋根材をかやぶきから板ぶきに変更し、一部にプレハブも採用した。

 しかし、建材費や工事の人件費が高騰したこともあり、祝宴「大饗の儀」も含めた予算は結局約24億4300万円と、前回より2億円増えた。

 「大嘗祭はある意味宗教色が強い」「(天皇家の私費の)内廷会計で行うべきだ」。秋篠宮さまが長年の持論として昨年11月の誕生日会見で明かした意見は、関係者に波紋を広げた。大嘗祭に国費の「宮廷費」を支出することは、既に政府の決定事項となっていたためだ。

 秋篠宮さまは「身の丈に合った儀式」とするのが本来の大嘗祭の姿だとも主張。以前からこうした考えを宮内庁長官らに伝えてきたが、「話を聞く耳を持たなかったことは非常に残念だった」と苦言も述べた。

 昨年1月に発足した政府の式典準備委員会は、早くも翌2月に「大嘗祭の位置付けや費用は前例を踏襲する」と確認。挙行まで1年半以上の時間があったものの、公開された議事概要に十分な議論が行われた形跡はなく、秋篠宮さま発言後も再検討はされなかった。

 憲法と天皇制の関係に詳しい九州大の横田耕一名誉教授(憲法学)は「政府は平成の代替わりの際、大嘗祭が宗教色の強い儀式だと認める一方で、皇室の伝統であることを理由に公費を支出すると決めた。しかし、宗教儀式なのであれば政教分離の原則に従い、内廷費から費用を出すべきだ」と語る。

 秋篠宮さまの発言については「正当な内容だ。伝統的な大嘗祭はもっと素朴な儀式で、現在のように多額の金を掛けるものではなかった」と指摘。「政府は今回、前例を踏襲すると早々に決め、即位関連の儀式が抱える憲法上の疑問点に答えなかった。退位による代替わりで時間の余裕があったのだから、儀式の在り方を憲法に照らして精査すべきだった」と批判した。皇室の伝統的な行事に苦言がていせられか、まして憲法論争は是か非かである。
posted by Kounai Majima at 11:10 | Comment(0) | 日記

2019年11月02日

どうするー菅銘柄の急落!

初入閣から2カ月足らずで辞任に追い込まれた河井克行法相は、先に更迭された菅原一秀前経済産業相と並ぶ菅義偉官房長官の側近である。

 自民党内では、2人の入閣を後押ししたとされる菅氏への風当たりが強まりつつある。安倍晋三首相の後継レースにも影響を与えそうだ。

 しかし「厳しい批判をきちんと受け止める必要がある。一層身を引き締めて行政の責任を果たしたい」と菅氏は31日の記者会見で、辞任した2人が自身と近いことについて問われたが、正面から答えなかった。

 菅、河井両氏は1996年衆院選の初当選同期で、いずれも無派閥だ。2012年党総裁選で、ともに首相を支援したことをきっかけに距離を縮め、河井氏は菅氏を「菅ちゃん」と呼んで慕ってきたという。最近は党若手・中堅議員の会「向日葵(ひまわり)会」を結成し、菅氏を支えてきた。

 7月の参院選で、ウグイス嬢の買収疑惑が持ち上がった河井氏の妻案里氏が初当選した背景にも、菅氏の存在があるといわれる。首相官邸は広島選挙区の2議席独占を狙い、党重鎮と競合する案里氏の擁立を主導。菅氏は選挙期間中、2度にわたって現地入りするなど、案里氏を全面支援したほどの熱の入れようだった。

 また、河井氏をめぐっては、過去にパワハラ・セクハラ疑惑が週刊誌で報じられており、メロンやカニの贈答疑惑が取り沙汰された菅原氏と同様、入閣を不安視する声が党内では根強かった。それでも、2人が念願の初入閣を果たせたのは、菅氏の後押しが大きかったとみられている。

 自民党内からは「『菅銘柄』は全員駄目」「危なっかしいのを閣僚にした菅氏のミス」との批判が広がっている。「令和おじさん」として知名度を上げ、「ポスト安倍」の有力候補と目される菅氏だが、一連の辞任劇により求心力が揺らぐ可能性があるようだ。 
posted by Kounai Majima at 09:02 | Comment(0) | 日記